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+Sun.07.11.2010
  パウンドフォーパウンド



全人類で同じルール・同じ体重で戦わせた場合に最強の人物とは誰か?
それを「パウンドフォーパウンド」という。

全世界の格闘技関係者・専門家から誰もがパウンドフォーパウンドと評されていたのが
ロシアのエメリヤーエンコ・ヒョードルだった。

ヒョードル

2000年のプロデビュー以来、MMA界における圧倒的な適性を示したロシアのサンビスト。
この十年間無敗、常に次元の違う強さ恐さを見せつけ続けてきた皇帝だった。

そのヒョードルが去る、6月末に行われた米・ストライクフォースにて
ブラジルの柔術家、ファブリシオ・ウ゛ェウドゥムに敗れるという
MMA界における最大のアップセットが起きた。


負ける姿を想像すらさせる事の無かった唯一無二の存在。
それがヒョードルという男だった。

しかもタップアウト負け。自ら参ったしたという事。

netよりlive中継をみて凍りついた。勝負の世界に絶対は無い事を改めて思い知らされた。


格闘技において一番の屈辱は自らタップアウトする事。
心の折れないファイターであれば意識が堕ちるまで参ったしない。


それは強い打撃を受けて意識が飛びノックアウトされる事に似ている。
ようはどちらも体がもたなかっただけで自らはギブアップしていないという事。


技量や試合では負けたが、相手に心は折られてはいないという事。
だが、今回のヒョードルの負けは自ら参ったしたタップアウト負けだった。


過去十年間無敗を誇り常に最強のチャレンジャーを
圧倒的な強さで退けてきた皇帝の壮絶な散り花。

本当に「色気」がありました。

他のファイターの様に苦しさ恐さから逃れようとしたタップではなく
自らの負けを受け入れる事を自らの意志で選択したタップに見えた。

相手に命を落とされる前に自ら腹を斬る武士道精神のような。

どの競技、どの世界においても言える事だが、勝負の世界に絶対は無い。
能力の高い人が必ず勝つわけでも能力の低い人が必ず負けるわけでもない。

勝った人が強いという事。
能力がどれだけ高くても負ければ弱いという事。


リアルな世界は常に残酷な現実を示す。








 

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